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サッカーFIFAクラブワールドカップ2011車椅子観戦記

2011年12月のサッカー観戦の記録です。

クラブワールドカップ予約

2011年秋

上海・済州島クルーズ旅行と同じ頃、親が「今年は12月のクラブワールドカップにバルセロナが来るんだね。バルセロナ見たいなあ」と脳天気な事を言い出した。

私もイムノを2番まで歌えるくらいのバルセロナ好きだが、チケット取るだけでも大変だろうと思いつつ、ネットで調べてみたら、ちょうどチケット販売直前だった。

アクセスしてみたら一般用のチケットはオンラインであっという間に売り切れたようだ。
車椅子用のチケットはオンラインではなく、横浜サッカー協会に電話で申し込むらしい。
受付日の10時に電話してみる。少しの間話し中が続くがすぐに通じて予約をお願いできた。正式にはFAXでの申し込みになるらしく、申し込み用紙をFAXで送ってもらって、それに必要事項を書き込み、障害者手帳のコピーと共にFAXで送信して申し込む手順らしい。
FAXを受信するのに電話の切り替えが必要だと言ったら、申し込み用紙を郵便で送って頂ける事になった。
本人と介助者一名のチケットが取れて駐車場もお願いできる事になり、私と親の席は確保できた。
が、運転や車椅子介助の同行者の席も一緒に購入できないか伺ってみたが、そちらは一般席を別に入手するしかないとのこと。
チケット売り切れてるし、オークションででも入手するしかないのだろうか。

申し込み用紙を送って頂き、何だかんだで多少申し込みが遅くなったものの、申し込み用紙にチケットの種類や介助者の有無や駐車場の要不要、車種や車の色、ナンバーなどの必要事項を書いて、障害者手帳のコピーと共にFAXで送信する。
特に連絡などはない。
ちゃんと送れてるのかどうかちょっと心配になるが、申し込み用紙に振込先が書かれているのでそこに代金を振り込む。
特に連絡などはない。
ちゃんと振り込みが確認されてるのかどうかちょっと心配になるが、チケットの発送は12月になってからという事なので、しばらく待たなければならない。
運転をお願いするK君は駐車場で待ってるから大丈夫と言ってくれてるが、何時間も駐車場で待ってもらうなんて申し訳ない。
できればK君のチケットも取りたい。
オークションなどでチケットが売られるようになったが、かなり高価な値段が付けられてる。
できれば転売に加担するような事はしたくない。

11月になってふとオフィシャルサイトを見たら、5日の10時からチケットの再発売があるらしい。
10時にアクセス。予想通り混んでいて、つながった頃にはほとんどのカテゴリが売り切れになっていたが、なんとか一枚予約する事ができた!
手続きの途中に一度売り切れ表示になったが、あきらめずに何度か読み込み直しているうちにまた手続き可能になったので急いで手続きを済ませ、親が近所のローソンでチケットを発券して来てくれた。
入手が遅かったのにカテゴリの割にはけっこういい席が取れた。転売などでぼったくりのチケットを買わなくて良かった。

一般のチケットは次々発送されてるようなのに障害者チケットは音沙汰無し。ちょっと心配になる。

心配しながら早くも12月。
ついにチケットと駐車券が届いた。
バルセロナ対サントス戦チケット
バックスタンド側ではあるが、ほぼハーフラインに近い素晴らしい場所だった。
横浜国際の車いす席は1階通路の前に少し張り出したような席だからまさに特等席。私たちのような高齢親子にはもったいないようないい席で申し訳ない。

試合を見に行けるのは楽しみではあるけど、12月の下旬の夜。寒そうだ。車椅子の私と高齢の親が寒空の下、体調でも崩したら迷惑をかけてしまう。
防寒対策を万全にしなければ。

12月8日クラブワールドカップが始まり、柏が2試合を勝ち抜いてベスト4へ。
決勝で日本のクラブを見たい気持ちもあるし、トヨタカップ時代からの伝統で、決勝にヨーロッパ対南米が見たい気持ちもあって揺れ動く。
結局、決勝はバルセロナ×サントスに。
柏も頑張ったのに残念。

FCバルセロナ×サントスFC観戦

2011年12月18日

いよいよ試合当日。
朝起きてぼんやりしてたら珍しく椅子から転落してしまった・・・
幸い怪我はなかったけど、また椅子に上がるのに苦労する。こんな事で疲れてる場合じゃない。

なんとか落ち着き身支度をする。
幸いそれほど寒くはならないようだけど、油断はできない。
厚いズボン下を履いて、エアテックの綿入りのぶ厚いパンツを履き、上はヒートテックのハイネックシャツに厚手のフリースのシャツ。その上にウルトラライトダウン。さらに厚手のダウンジャケット。
足元はウールの厚手の靴下とフェイクのムートンのミニブーツ。
頭はニット帽、手には手袋。
さらに膝には膝掛け。使い切りカイロも多めに準備。
まさに完全武装。

売店が混雑して温かい飲み物が買えない場合も考えて、ポットに熱いお湯を入れてコーヒーやカップスープも持った。お菓子もいっぱい。まるでピクニック。

せっかく柏が出るんだから3位決定戦から見たいけど、2試合見るとなると、ヘタすると6時間くらいになってしまいそう。
疲労や寒さ、入場の混雑を考えて、3位決定戦の途中くらいから観ることにした。

午後4時半
3位決定戦開始と同時くらいに家を出る。道路が空いていたのでスイスイと横浜へ。ちょうど前半終了くらいに日産スタジアムに着いた。
駐車場からエレベーターに乗ってスタジアムの入口へ。
1試合目と2試合目の間なので入場する人も少ない。

日産スタジアム外


サクサクと荷物のチェックを受け、カイロをもらって場内へ。
場内に入った瞬間、ライトアップされた美しい芝の緑が目の前いっぱいに広がる。
日産スタジアム前景

レイソルサイドのゴール裏2階には黄色いユニを着たサポーターの熱い声援が続いている。が、会場全体は3位決定戦を楽しみながらも何かを待ち構えているような押さえた熱気にあふれている。そのワクワク感が空気を通じて私たちにも伝染する。

席に案内していただき、せっかくなのでと介助のK君が写真を撮ってくれた。
クラブワールドカップ決勝記念撮影

K君はメインスタンド側の自分の席へ移動。
会場の熱気のせいか、防寒武装のおかげか、全く寒さは感じない。

3位決定戦後半開始。
柏対アルサドは、柏が終始優位に攻めながらも得点できず、0-0でPK戦へ。
モンテレイ戦では最終キッカーとして勝利を決めた林がこの試合ではPKを失敗してしまい、柏がPK3-5で敗れてしまった。残念。
柏アルサドPK戦
でも、J2からの昇格→最終戦でのJ1優勝→急きょCWC参戦決定→開幕戦からタイトなスケジュールで計4試合を戦い4位
この大健闘はJ史に残る快挙だろう。

バルサ×サントス戦を前に景気良くかなりの量の水が撒かれる。
リーガ流にパススピードを早くするためだろうか。
水撒き

両チームのアップが始まる。
ミーハーな私としては、嬉しい限りだが、
でも、目の前に世界的なスター選手がゴロゴロいるこの贅沢な光景は現実とは思えない。
目の前にメッシが、シャビが、イニエスタが、セスクが、プジョルが、バルデスが、ピケが、アウベスが、アビダルが・・・って、きりが無い。

バルサ練習風景

動画です。

 

イベントが始まり選手たちがロッカールームへ戻っていく。

カイリーという歌手の女の子の歌や2002ワールドカップの使いまわしみたいな富士山のハリボテや気球みたいなのがピッチ上にひとしきりお目見えした後、いよいよ両チームの入場。そして試合開始。

わあ、すぐそこにメッシが・・・

メッシ

試合開始後しばらくはサントスにも攻め手があるように見えたが、まもなくバルサのペースになり、気持ちよくパスが回り始める。
こうなったらもう止められない。
次々と攻撃が続き、ついにシャビのヒールでの変態なトラップからメッシのループで1点目のゴール。


さらに一方的な攻撃が続き、アウベスのクロスからシャビのゴール。

前半終了前にチアゴのヘッドをキーパーが防いだ球をセスクが決めてなんと3-0の一方的な展開。
点差通りか、ある意味点差以上の差があった印象。
一方的な試合にも会場の客は不満どころか終始ホーッと満足の溜息を洩らしている。
サントスサポーターもあきらめ顔。

世界トップクラスの技術を持った集団が一つの意思で自由自在に動いているようなバルサというチームはある意味気持ち悪いくらい他のクラブとは異質な異次元のサッカーをやってる感じ。

ハーフタイムにトイレに行こうと思ったが、混みあっているので、ちょっと空いてから入る事にする。

車いす用のトイレ。各トイレの出口のあたりに1部屋ずつある感じなのかな?(間違ってるかもしれない)

日産スタジアム車いす用トイレ

ここは便座の座面高がかなり低くて私には使いにくかった。
車椅子から便座への移乗はなんとかなったが、逆に低い便座から車いすへ戻るのに一苦労で親を呼んで車椅子を押さえてもらってなんとか移乗できた。

サッカー中心のスタジアムという場所柄を考えると高齢者向きというより子供の利用者を想定して低めにしてあるのだろうか?
低めの便座には高さを調整する補助的な便座を2重にするとかなんとか工夫する方法はないかな。

トイレでの移乗に手間取り、席に戻った頃にはかなり後半時間が経ってしまっていたが、得点に動きはなかった。
終始バルサペースで試合は進み、後半終了近くなってメッシがGKを飛び越えて2点目のゴール。

肝心な場面が手ぶれで映ってない・・・

ロスタイムもほとんど取らず、4-0という一方的な点差で試合終了。

 

K君が私たちの席に戻ってきてくれて、メインスタンド側の自分の席の方に表彰式を見に行きましょうと連れて行ってくれた。

選手が一人一人壇上に上がる。

金銀の紙吹雪が舞い、選手たちが会場を一周して挨拶。

ペップ・グアルディオラ監督の胴上げがあり、(後で知ったのだが、この時、メッシはさんま司会の番組に呼び出されていたため不在だったようだ)
センターサークル真ん中にカップを置いてイムノが流れる中手をつないで踊る(サルディーナ? )
(この時にはメッシが戻ったようだ。セスクがしきりに後ろを気にしている)

写真撮影の後、選手たちも姿を消し、私たちも家路についた。

帰りは道路が混みあっていて、行きに5分で通った所を1時間くらいかけて帰った。

クールなクライフの時代やロナウド在籍時の破壊力とも違う、歴史上でも有数の完成度を感じさせる洗練されたバルサを目の前で見れた事はとても幸福だった。
でもやっぱり、私たちみたいなにわかにはもったいない試合だった。